2023.08.06 股関節

貧乏ゆすりが変形性股関節症や腰痛のリハビリによい理由と簡単なやり方を解説

貧乏ゆすりが変形股関節症や腰痛のリハビリに効果的だというのをご存じでしょうか?

海外では貧乏ゆすり同様の運動をジグリングとよび、1970年ころから変形股関節症のリハビリに取り入れられています。

本記事では、貧乏ゆすりがリハビリによいとされる理由と効果的なやり方も解説。

記事を読めば、

  • ・負荷のかかる運動ができない方
  • ・貧乏ゆすり運動を継続できるか不安な方

でも、簡単に貧乏ゆすり運動(ジグリング)を取り入れられます。

変形性股関節症のリハビリにも使われる貧乏ゆすり(ジグリング)

アメリカでは1970年代ころから、ジグリングを変形性股関節症のリハビリに取り入れてきました。
日本では2004年に久留米大学名誉教授の井上明生先生がその効果を提唱しています。

股関節の痛みは、軟骨のすり減りが原因になっていることも多いのです。
リハビリに貧乏ゆすりを取り入れることで軟骨の再生が早まるとされています。

詳しくは、以下の解説をご覧ください。

貧乏ゆすり運動(ジグリング)が変形性股関節症や腰痛のリハビリによい理由

ではさっそく、貧乏ゆすり運動(ジグリング)がなぜ変形性股関節症や腰痛のリハビリに効果的なのか、以下4つの項目に分けて見ていきましょう。

  1. 1)軟骨の再生が期待できる
  2. 2)腰痛や背中の痛みを改善
  3. 3)下半身の筋力アップ
  4. 4)リハビリ期間の短縮

軟骨を再生し痛みを軽減

貧乏ゆすりによって、変形性関節症の痛みをやわらげる効果が期待できます。

変形性関節症は、股関節の軟骨がすり減って隙間が狭くなり痛みが出る病気です。

軟骨が再生する仕組みははっきりとは解明されていないものの、ジグリングにより軟骨が再生したと思われる症例は多数報告されています

1980年にSalterがおこなった実験では、ジグリングにより軟骨欠損が52%再生したという結果も。

日本整形外科学会の研究では、1日2時間自動ジグリング器を使用したところ、手術を行っても改善しなかった股関節の隙間が大きくなったとの報告があります。

ジグリングで小刻みに持続的に脚を動かして関節液の循環がよくなれば、軟骨に栄養が行き渡ります。
その結果、軟骨の再生が促されると考えられているのです。

股関節のリハビリにジグリングを補助として取り入れる価値は、大きいと言えるでしょう。

参照元:

J-Stage『変形性股関節症に対する関節温存手術後の関節症に対するジグリングの効用』

J-Stage『成人脳性麻痺症例の変形性股関節症に対する保存的治療に成功した一例』

腰痛や背中の痛みを改善

貧乏ゆすり運動は腰痛や背中の痛みの改善にも効果が期待できます。

イスに座ったままお尻を小刻みにゆすると、骨盤や股関節が細かく動き、腰や背中の筋肉が緩みます。とくに神経を圧迫しているのが梨状筋。あしふみ運動で梨状筋がゆるむと、坐骨神経の圧迫が減少し、腰痛や背中の痛みが改善されるのです。

また腰痛の原因の一つに、股関節の軟骨のすり減りがあります。

軟骨のすり減りによって股関節が痛み、痛みが広範囲に及ぶので腰痛だと思うことがあるということです。

前述の通り、貧乏ゆすりには軟骨を再生し股関節の痛みを軽減する効果があります。

股関節が原因の腰痛にも、貧乏ゆすり運動が効果的です。

下半身の筋力アップ

貧乏ゆすりが変形性関節症や腰痛のリハビリによいとされる3つ目の理由は、下半身の筋力をアップさせれられる点です。

リハビリの効果を上げるために重要なのは、筋肉量を保ち動きやすい体にすること。とくに歩くことが筋力の維持につながります。

貧乏ゆすりでは太ももや裏のハムストリング(大腿二頭筋)やふくらはぎを動かすので、下半身の筋力アップに効果的です。

結果的に歩く力を維持できるので、貧乏ゆすりは変形性関節症や腰痛をはじめとする下半身のリハビリに最適な方法だといえます。

リハビリの期間を短縮できる

リハビリに貧乏ゆすりを取り入れると、リハビリ期間の短縮が期待できます。

貧乏ゆすりはご自宅や職場などの、わずかなすき間時間にも簡単におこなえる運動です。

怪我や病気の治療後のリハビリは、治療についやした時間よりもはるかに長くなることもありますよね。

貧乏ゆすり運動ならどこでも頻繁にできるので、リハビリと合わせておこなうと期間が短縮されるでしょう

簡単でおすすめ!貧乏ゆすり(ジグリング)のやり方

では、実際にどのような貧乏ゆすりの動きをリハビリに取り入れたらよいのかを見ていきましょう。

継続に自信のある方なら「自力で貧乏ゆすり」

貧乏ゆすりは毎日頻繁に継続しなければ、効果が出ません。
まずは自力で継続する自信のある方におすすめの、自力で貧乏ゆすりをする方法を解説します。

①つま先を床につけたまま、かかとだけを上下に小刻みに動かす
②片足20秒ずつ、交互に行う。

ポイントは、片足をゆらしている間もう片方の足は床につけたまま動かさないこと。
逆にかかとを支点にして、つま先を上げ下げするのもOKです。

なるべく簡単に継続したい人は「あしふみ健康器具を使う」

すでに股関節や腰に痛みをお持ちの方のなかには、自力で動かすことすらツラいという方も多くいらっしゃいます。

そういう方におすすめなのが、負荷をかけずに簡単に貧乏ゆすりのような動きができる「あしふみ健康器具」です。

ふりこの原理を利用した設計なので、足をのせて少し動かすだけで簡単に足腰を動かせます。

貧乏ゆすりには健康効果がたくさん!

貧乏ゆすり運動は、変形性股関節症や腰痛のリハビリによいだけではありません。

下半身を動かすことで全身の血流が改善されるので、

  • ・冷え性やむくみ改善
  • ・免疫力アップ
  • ・エコノミークラス症候群の予防
  • ・認知症の予防

など、たくさんの効果が期待できます。

多くの健康効果が得られるあしふみ健康器具なら、リハビリ完了後にも継続してご家庭や仕事場で使えます。

※貧乏ゆすりの健康効果についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

【貧乏ゆすり(ジグリング)7つの効果】股関節の痛みやストレス解消にも

 

今後の健康維持のためにも「あしふみ健幸ライフ」を生活の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

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