2024.07.10 人工股関節置換術

【人工股関節置換】術後の自宅リハビリで股関節をほぐす方法

人工股関節でスムーズに歩けるようになるには、退院後も自宅で筋力を落とさないよう、また股関節が固まらないようなリハビリの継続が必要です。リハビリの継続により、退院後の生活の質も向上します。

この記事では、

  • ・人工股関節置換術後に自宅でのリハビリが必要な理由
  • ・手術後の病院でのリハビリの流れ
  • ・退院後も自宅でリハビリする方法

を解説します。

この記事を読めば術後のおおまかな流れと、自宅でのトレーニング方法がわかります。あなたの術後の不安が、少しでも和らげば幸いです。

人工股関節置換術後に自宅でのリハビリが必要な理由

退院後に自宅でリハビリをする目的は、ひとことで言うと生活の質を向上させるためです。

術後は筋力が落ちて歩行がしづらく、人工股関節にしたことでバランスも保ちにくい状態です。
筋力をつけて股関節をほぐすことで人工股関節が体になじみ、足の動かしにくさや歩きづらさが改善します。

リハビリは入院中から開始しますが、退院後は通院によるリハビリは必須とせず、自宅のリハビリを推奨する病院もあります。もしくは、外来リハビリと自宅でのリハビリを組み合わせるなど、病院によって対応がさまざまです。いずれにせよ自宅でのリハビリを重視する点は共通しています

とくに術後約3ヶ月の間に、筋力や股関節の可動域が回復に向かいます。この時期に積極的にストレッチや運動で筋力をアップし、股関節を柔軟に保ちましょう。その結果、歩行能力や生活の質を大きく向上させられます。

【病院でのリハビリ】手術後の流れ

まずは、術後のリハビリの流れを順を追って解説します。
病院や回復状態によっても期間や内容が異なるので、あくまでも目安としてお考えください。

【1】術後翌日〜2日目


歩行器を持ってベッドから立ち上がる練習をします。
トイレまで車椅子や歩行器で動くといった動作も、リハビリのひとつです。

【2】術後2日目〜1週間後


リハビリ室で本格的なリハビリの開始です。
理学療法士の指導のもと、ゴムバンドを使うなどしてストレッチをおこないます。

ストレッチの一例;

  • ・ひざの曲げ伸ばし
  • ・お尻の上げ下ろし
  • ・ベッドの上で仰向けになり両膝を立てて開閉
  • ・うつ伏せで脚を上げる
  • ・骨盤の前傾と後傾

など。

同時におこなうリハビリの一例;

  • ・平行棒で伝い歩き(バー歩行)
  • ・歩行器歩行やマッサージ
  • ・車椅子での周回

など。

【3】以降、回復状態によって段階的に自力歩行に切り替え

回復状況を見ながら、徐々に自立歩行へと切り替えしていきます。おおまかな流れは、以下の通りです。

車椅子から歩行器へ切り替え

杖歩行練習に切り替え

徐々に二足歩行へ移行

【自宅でリハビリ】退院後も筋トレ&股関節をほぐす方法

ここからは、退院後に自宅でおこなうリハビリの方法についてご紹介します。

痛みがひいた後も、股関節を固まらせないような運動が推奨されています。
自宅に帰った後も筋力の低下を防ぎ、股関節の可動域を広げ動きやすくするために積極的にリハビリをおこないましょう

どの運動も股関節に過度な負担のかからないよう、医師や理学療法士に相談の上おこなってください。

1.入院中に指導されたストレッチや筋トレ

ご自身が入院されていた病院で指導されたストレッチや筋トレは、自宅でも引き続きおこないましょう。

ここではその一例をあげていますので、参考になさってください。
※どの運動も、血圧が上がらないよう呼吸をしながらおこないましょう。

【お尻の上げ下ろし】

①仰向けになって両ひざを立て、肩幅程度に開く
②そのままお尻を上げられる範囲で浮かせ、7〜8秒静止する
③ゆっくりと腰を下ろす

回数のめやす:10回を1セットとして3セット程度

【両膝を立てて開閉】

仰向けでゆっくり両ひざを立てる
腰が反らないように注意しながら、ゆっくりと両ひざを開く
両ひざをゆっくりと閉じる

回数のめやす:10回を1セットとして2セット程度

【骨盤の前傾と後傾】


①イスやベッドなどに腰かける
②骨盤を前後に傾ける
※背中が反りすぎないよう注意

回数のめやす:10〜20回程度

【うつ伏せで膝を曲げる】
クッションなどに顔を置き、両手を軽くクッションに乗せてうつ伏せになる
②股関節の前の筋肉を伸ばすように、ゆっくりと膝を曲げる
③ゆっくりと膝を伸ばして戻す

回数のめやす:左右それぞれ10回ずつ

2.ウォーキング

ウォーキングは股関節周りの筋力を強化し、股関節の安定性を保つのに有効です。

注意点として、無理のない範囲でゆっくり歩くことを意識しましょう。早歩きは股関節への衝撃と負担が大きく、痛みが増すおそれがあるからです。

15分に一度ほど休憩を入れて股関節を休めながら歩くとよいでしょう。

3.水中歩行やスイミング

水中歩行やスイミングは浮力によって股関節にかかる負荷を軽減できる、無理のない運動法です。
水の抵抗が運動効果にもつながるため、リハビリとして取り入れる医療機関もあります。

股関節の痛みには飛び跳ねる運動やバランスを崩しやすい運動は向きません。

水中歩行はゆっくり、できるだけ大きく踏み出すことを意識しながらおこなうと効果的です。
スイミングができる方は、無理のない範囲で泳ぎましょう。

4.貧乏ゆすり運動で股関節をほぐす

人工関節置換術の前でも後でも、ほとんどの場合、股関節が固まるのは運動不足が原因だといわれています。
運動不足による股関節の固まりや筋力低下を防ぐには、貧乏ゆすり運動も効果的です。貧乏ゆすり運動なら、ご高齢や痛みによってウォーキングや水中歩行などの運動ができない方にも無理なくできるのでおすすめです。

とはいえ、貧乏ゆすりも自力で長く続けるのはなかなか難しいものですよね。

そういった場合は、健康器具を使用した貧乏ゆすり運動をリハビリとして取り入れるのもひとつの方法です

貧乏ゆすり運動は股関節周りを動かして周辺の筋肉をほぐし、柔軟に保ちます。その結果、股関節の可動域を広げ周辺の筋力を維持できる効果が期待できるのです。

また細かく脚を動かし続けることで、股関節周りだけでなく太ももやふくらはぎの筋肉も同時に鍛えられるメリットも。

自宅で簡単に貧乏ゆすりのような運動ができる「あしふみ健幸ライフ」は、ウォーキングと同様の歩行運動ができると医学博士からも認められています。

最小限の負荷で動かせるので、股関節や膝に痛みのある方でも股関節周りの筋力を鍛えられます

※術後のご使用に際して、必ず担当の医師や理学療法士に確認のうえ、おこなってください。 

人工股関節置換術の後は、できるだけ自宅でも股関節を動かしましょう!

術後のリハビリによって痛みが引いた後も、リハビリや運動はなるべく継続しておこなうことが、歩きやすさを保つ秘訣です運動量が減って動かない生活が続くと、足腰の衰えにもつながります

ウォーキングやスイミングなどは運動に慣れている方でないと、継続するのは難しいかもしれません。また自宅でのリハビリ運動は、動きが単調で飽きやすく、楽しく継続するのが難しいというデメリットがあります。

その点、前述したような健康器具での貧乏ゆすり運動なら読書やテレビを見ながらトレーニングできる「ながら運動」なので、リハビリも楽しく続けられるでしょう同じ時間ウォーキングした場合と比較しても、より多くの回数足を動かせます

「あしふみ健幸ライフ」は「てこの原理」を利用した非電動の器具です。人工股関節が入っている方でも安全に使用できます。また、電動のステッパーに比べてメンテナンス不要で壊れにくく、半永久的に使える点も大きなメリットです。

術後も生涯にわたり歩ける体作りのために、「あしふみ健幸ライフ」を生活の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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「変形性股関節症には適度な運動を!室内もOK簡単な運動法」

「貧乏ゆすりが変形性股関節症や腰痛のリハビリによい理由と簡単なやり方を解説」

参考文献:企画編集部『股関節の激痛は自分で治せる!』マキノ出版(2021/2/5)
高平尚伸、杉山肇著『股関節痛 変形性股関節症 整形外科の名医が教える最高の治し方大全聞きたくても聞けなかった160問に専門医が本音で回答!』文響社(2020/10/15)

 

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