「足がむくんで病気ではないかと心配……」
「むくみで足が太く見えるので、なんとかしたい」
「高齢になり足がよりむくみやすくなった」
など、足のむくみでお悩みではありませんか?
むくみは直接的な原因がわかりづらいので、対策が難しいですよね。
むくみは血流の悪化が原因であることが最も大きいといわれています。※ただし血流が悪くなった理由が病気の場合もあるため、専門家に相談することが重要です。
この記事では足のむくみについて、
を解説します。むくみの原因を知り、スッキリした足で毎日を快適に過ごしましょう。
足がむくむ場合、血流が悪くなることで引き起こされることが最大の原因だといわれています。
血流の悪化で心臓に血液が戻りにくくなると、余分な水分や老廃物が静脈にたまります。その水分が静脈からあふれだし、むくみになるのです。
そもそもむくみの原因となる血流の悪化はなぜ起きるのかを、次に詳しく解説します。
前述したように、足のむくみを引き起こすおもな原因が血流の悪化です。
血流が悪化するのはなぜなのか、その理由を大きく2つに分けて解説します。
足のむくみが慢性的にひどくなりやすい人や、 下記いずれかに該当するものがある方は、心臓や腎臓に不調があるかもしれません。
なるべく早く医師や薬剤師などの専門家に相談しましょう。
心臓は、全身に血液を送り出す拠点です。
心臓の働きが病気などで悪化すると血液は全身を巡らなくなります。
すると老廃物が蓄積しやすくなり、体がむくんでしまうことがあります。
腎臓は体の老廃物や不純物を分解し、排泄を行うための重要な役割を担っています。
そのため腎臓の働きが悪くなると血液中に不純物や老廃物がたまりやすくなり、むくみが生じるのです。
参照元:国立長寿医療研究センター「足の腫れむくみの原因は?」
人間の血液の約70%が、重力により下半身に集中しています。
血液を下半身から心臓に送る重要なポンプの役割をするのが、足のふくらはぎです。ふくらはぎが動かず血液が心臓に戻らなければ、血液が足にたまってしまいます。
そうして下半身にたまった血液中の水分が細胞にたまると、足のむくみが生じるという仕組みです。
また長時間同じ姿勢でいることで足の静脈に血栓ができる「エコノミークラス症候群」になるリスクもあるので、注意が必要です。
「エコノミークラス症候群」についてより詳しくは「エコノミー症候群は貧乏ゆすりで予防を!」の記事をご参照ください。
血流の悪化以外でも、薬の副作用で足のむくみが生じることがあります。
代表的な薬は、
などです。
該当する薬を服用している方は、薬を変更することで足のむくみが改善する場合もあります。
まずは、担当の医師に相談してみましょう。
参照元:国立長寿医療研究センター「足の腫れむくみの原因は?」
足のむくみの仕組みがわかったところで、改善する方法を以下の通り7つご紹介します。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
むくみ防止には、足の筋力が必要です。
運動不足により体の代謝が落ちると、本来排出されるはずの老廃物や水分が体内に残り、むくみの原因となります。
特に、ふくらはぎの筋力が衰えると足のむくみが起きやすくなるとされています。
ふくらはぎは第二の心臓ともよばれ、上半身に血流を押し上げるポンプの働きをするためです。
そのため、足のむくみを改善するためには足(特にふくらはぎと足首)の筋肉を動かすことが重要です。
そこで、ふくらはぎの筋力を動かしむくみを防止する「かかと上げ体操」をご紹介します。
【かかと上げ体操のやり方】
自力で足を動かす方法として、つま先やかかとの上下運動が効果的です。
①足を自然な幅に広げて立つ
②そのままかかとを上げて背伸びする。
体が安定しない場合は、壁やイスに手をついておこないましょう。
十分な体力があり足腰の痛みもない場合は、この体操以外では定期的な散歩やウォーキングもおすすめです。
手でマッサージをする場合は、ふくらはぎを中心に足首のアキレス腱のあたりや太ももを優しくさすったり揉んだりします。
心臓に向かって血液を送り出すようにおこないましょう。
ツボ押しとは違い、強い刺激は必要ありません。
長時間同じ姿勢でいることも、むくみの原因になります。
たとえばデスクワークやテレビを観るときなど、30分以上座り続けるだけで下半身の血流が70%も落ちてしまうのです。
その結果全身の血の巡りが悪くなり、足だけでなく全身にむくみが出ます。
座りっぱなしはもちろんですが、長時間立ちっぱなしでも体によくありません。
同じ姿勢でい続けることで筋肉がこわばり新陳代謝が低下します。
対策として、
など体を動かすことを心がけると血流がよくなり、むくみが防止できます。
座りすぎの対策法をより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:【簡単】座りすぎ解消5つの対策!便利グッズや方法を紹介
身体が冷えると血液の流れが悪くなり、むくみが出やすくなります。
一般的に男性よりも筋肉量が低い女性のほうが、熱を発生させにくく冷えやすい傾向にあります。
また筋肉量の少ない高齢者も体温が下がりやすいので、要注意です。
体の冷えを防ぐには、適度な運動を行うことで筋肉量を増やす必要があります。できる方はウォーキングやランニング、ジムなどに通うのもよいでしょう。
定期的な運動が難しいという方は「あしふみ健幸ライフ」などの屋内運動器具を活用すれば、家にいながらにしてむくみを防止するふくらはぎの運動が効率よくおこなえます。
その他、毛細血管の働きを助けるシナモン(1日1g程度)や体温を上げるショウガを意識的に摂取する習慣をつくることも有効です。
喫煙もむくみが出やすくなる原因の1つ。
タバコを吸うことでその毛細血管の働きが弱化し、血液のめぐりが悪くなり体がむくみやすくなるからです。
禁煙するのが理想的な対策法ですが、難しい方は
など、無理のないペースでタバコを減らしていくとよいでしょう。
過度の飲酒もむくみを引き起こします。
アルコールには脱水酵素と呼ばれる作用があり、水分をとっているにもかかわらず体が乾いてしまいます。
新陳代謝には適度な体内の水分量が必要となりますが、アルコールがその水分を吸着し、血液がどろどろになるのを促進するのです。
結果、めぐりが悪くなりむくみやすい状態に…どうしてもお酒が好きな方は、飲酒をしたあとに水分をとるのがおすすめです。
最低でも350mlほどのお水やお茶などをとるとよいでしょう。
塩分のとりすぎも足のむくみの大きな原因となります。
塩分には水分を取り込む性質があるためです。
本来、全身にめぐるはずだった水分がうまく排出されず組織液間に染み出します。その結果、むくみが起きやすくなります。
塩分を控える、減塩食を摂るようにするなどの対策がありますが、どうしても辛い食べ物がお好きな方はカリウムを多く含む食事を摂るよう心がけましょう。
■カリウムを多く含む食品
アボカド・バナナ・はっさく・いよかん・もも・干し柿・りんご・キウイ・ひじき・昆布・ほうれん草・じゃがいも・にんにく・納豆など
高齢者の中でも椅子に座って過ごす時間が多い方は「慢性下肢浮腫」になりやすい傾向があります。
「慢性下肢浮腫」とは、病気ではなく高齢者特有の生活習慣から生じる足のむくみのことです。
車椅子に長時間乗っている方はもちろん、足腰の関節痛が理由で座る時間の長い方も該当します。
また、杖を使って歩く方も足の筋肉を十分に使えないため、足のむくみが出やすいのです。
逆に1日中立ちっぱなしで足を酷使する高齢者も、むくみに注意しましょう。
足の筋肉が酷使されると疲労が溜まり、血液やリンパの循環ポンプとしての働きができなくなるからです。
慢性下肢浮腫の特徴的な症状は以下をご参照ください。
(※あくまでも目安です。ご高齢の方でむくみが慢性化しているなら、下記の症状がなくても一度専門家に相談してみることをおすすめします。 )
「慢性下肢浮腫」によって足のむくみを訴える高齢者は年々増えており、早期の予防や対策が重要視されています。
足のむくみの原因は、病気による血流の悪化、足の血流の悪さからくるもの、薬の副作用などさまざまです。
まずは内科で病気がないかどうか調べ、血管の病気の疑いがある場合はなるだけ早く血管外科を紹介してもらいましょう。
むくみの原因が特定できず緊急性のない場合は「足のむくみ外来」もおすすめです。
お住まいの地名と「足のむくみ外来」のキーワードでインターネット検索すると、お近くの病院が出てきます。
足のむくみの最大の原因は「血流の悪化」とお伝えしました。
多くの場合、病気や生活習慣による血流悪化で足のむくみが生じます。また薬の副作用も原因の1つです。
もしあなたが病気でもなく、副作用の起きる薬も服用していない場合は足の血流をスムーズにするとむくみの改善が期待できます。
足の血流改善には、ウォーキングなどの運動やマッサージが有効です。とはいえ、デスクワークや家で座って過ごす時間が長い方、高齢者の方はウォーキングに出かける時間がとれない、そもそも運動が辛いという方も多いのではないでしょうか?
そのような方には、座ったまま足の血流を流せる「あしふみ健幸ライフ」の使用がおすすめです。血液の循環に重要なふくらはぎの筋肉を鍛え、かかと上げ運動も簡単にできます。
自社の調査では、数十秒の使用で血流が約10倍になるという結果も。
「あしふみ健幸ライフ」を足元に1台置き、デスクワークや読書をしながら足のむくみの悩みを解消しましょう!
参考文献:長﨑 和仁著『足の先生!足のむくみ、だるさ、冷え、下肢静脈瘤どうすればラクになるか教えてください。』アスコム (2021/3/20)
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